初めての投資
喜びのひとこと
証券会社からの書類も届き、ついに口座開設と相成りました。
めでたい。実にめでたい。
ようやっと、私もこれで始められます。
祝!初取引!!
2020年3月9日、レートを確認したところ、そこには「102.58」の文字が。
「これ以上下がるかもしれない」なんて初心者が考えても仕方ないと思い、
「じゅうぶん下がったよね、うんうん、大丈夫!今が替え時!」と考えて、
使う分だけ円をドルに替えました。
35000円→$341.19
ここから海外ETFを2種類、1口ずつ注文しました。
VOO バンガード・S&P500ETF ($253.8900)→1口
SPYD SPDRポートフォリオS&P500 高配当株式ETF ($30.9700)→1口
残高…$56.1300
準備を始めてからやっと立てたスタート地点。嬉しさでいっぱいです。
落ちてくるナイフはつかむな
この言葉は投資を始めるにあたって、いろんな書籍やブログ、Twitterなどで見かけていました。
「ふむふむ…そうだね、落ちてくるナイフなんて掴んだら大けがをしかねない。わざわざ危険に立ち向かうことないよね。納得納得。」
そう思っていたのに。
2020年3月9日は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響だけでなく、石油価格の下落もあって、NYダウが過去最大といわれる暴落に至りました。一時2000ドル超、下がりましたよね。
「これから長期で持つつもりだから、今は買っても良いと思う。」
そんなふわっとした考えで、私は〈買い〉をクリックしたのです。
落ちてくるナイフを掴みました。
あちゃー、やっちゃった。しかも夜を待たずに夕方に、成り行き注文です。
あちゃー、目も当てられない…
サーキットブレーカー発動
その夜、サーキットブレーカーが発動されました。
「え?なんか止まってるよ?何もできないよ?」
S&P500が7%下落したことにより、市場の混乱を避けるために自動で取引を一旦停止させるシステムなんだそうです。
「ありゃ、私が注文を出したのはどうなっているのやら!」
確認してみると、ちゃんと約定されていました。
注文をした時より― あのクリックをした時より、少し安く買われていました。
(前述の価格がそうです)
結果だけ見れば私にとってはラッキーで済みましたが、こんな時にこんな注文の仕方は良くないなと思いました。
ひやひやしました。
じっと市場を観察し、待つ姿勢も大事です。反省。
「何もしないをする」ことは難しい
「何もしないをする」というのは、映画『プーと大人になった僕』(2018年)に出てきた哲学的な言葉です。
何かのために何かを常にして、日々を忙しなく過ごす人がほとんどです。
そうしていると、大切なものや自分を、時に見失ってしまいます。
そうならないように、時に立ち止まり、振り返り、自分を見つめて、何もしないことをあえてしてみよう、という解釈を私はしました。
今回の初取引で私に足りなかったのは、立ち止まって、現状を見て、今動いて良いのかを一歩引いたところから見ることでした。
勢いに任せてしまったのではないかと、今になって思います。
「何もしないをする」というのは、ただ何もせずにぐうたらすることではなくて、何かをするために自分を見つめ、最高の機会と最高の方法を探ることではないかなと思うのです。
…じっとしているのって難しいですよね。
(私は落ち着きがなく、そわそわするタイプです。)
でも、それが必要な時もありますよね。
(必要なのは分かってるんですけどね。)
人によってこういう哲学的な言葉の解釈の仕方、感じ方はそれぞれだと思うのですが、私はなんとなーく、初取引をした時「何もしないをする」を忘れていたなあと思います。
こんな市場の状況だからこそ、初心者こそ、「何もしないをする」をした方が良いのではないかな、と考えました。
大事なのはきっと
大事なのはきっと、落ち着くことです。
「買えばいいのか?売ればいいのか?今は買い時?売り時?何すればいいの?」となっている、投資を始めたばかりのお仲間はいらっしゃいますか?
挙手をお願いします。
…うーん、まだ読者さんがいらっしゃらないようなので独り言になっちゃいますね。
投資を始めたからといって、すぐに何かしなければいけないなんてことはありません。
今は気になる銘柄を調べたり、暴落の時にどのようになるのかを観察したり、これからのバランスを考えたり、いつもよりもニュースをもっともっと気にしたりして、最高の機会と最高の方法を見つけることに集中するのはいかがですか?
落ち着きのないどどどどどどど素人の私より。